ラグのいろいろ
ウール素材のこと(1)
ラグとひとことで言っても、その作り方、素材はさまざまです。
お部屋の中でどうお使いになるのか、その目的で選ばれるのが良いのではないでしょうか。
と言いつつも、Layoutはこだわりのラグショップなので、
ついつい天然素材&ハンドメイドのラグをおすすめしてしまいます。
今回から何回かに分けて、ラグに使われる素材について描いてみます。
ラグに使われる天然素材には、ウール・シルク・コットン・麻・竹・籐・い草 などがあるようですが、
パイル(毛足)のあるハンドメイドの代表的な素材となると、
ウールではないかと思います。(あくまでも主観ですが)
「ウールって夏はねぇ・・・」というお客様の声をよく耳にしますが、
実はウールは1年を通じてけっこう快適にお使いいただけるのです。
「夏? ウールが夏も? 本当に?」
ちょっと意外かもしれません。
でも考えてみれば日中は40度を超えるような地域に暮らす人々が
遊牧生活の床代わりとして使うラグや生活道具の素材として使用し、
数千年も伝えられているものですから、
使い心地がよくないはずがありません。

お客様にウールのラグを裸足で踏んでいただくと「ひやっとする」という感想をくださいますが、
その理由は「表面温度を20度前後に保つ・吸湿性が高い」というウールの特性によるもの。
夏でもさらっとお使いいただけるのがウールラグの魅力でもあるのです。
羊と人間の付き合いは約8千年と言われていますが、
長い付き合いだけあって相性は抜群なのかもしれません。
(『Layout News Letter Vol.1』(2017年発行)より抜粋)